黒いうさぎと白いうさぎ
2026, Mar 04
気に入った雛人形は今年もみつからず、ふと想ったのが小さな椅子に乗せた小さな小さな黒いうさぎと小さな小さな白いうさぎの人形だった。これでたんぽぽがあったなら絵本の「The Rabbits’ Wedding」のうさぎたちになるのに、と想いつつ雛人形の代わりにする。
五人囃子まで揃った立派な雛人形が家にあったことを憶えている。立派な木箱に入った其れをときどきひとりでこっそり眺めることはあっても、飾ってあった記憶がない。
価値など子供だった自分にはわからず、好みも今とは違い、いつのまにか家から消えていた雛人形に残念なことをしたと毎年今頃になると想う。
あれがあったなら倖せだろうが、なくても倖せで、黒いうさぎと白いうさぎを来年はもっときちんと飾ろうなどと考える。
今あるお気に入りのものはきっと死ぬまで一緒。
今度たんぽぽをみつけに行こうか。