愛しいもの
2025, Jun 22
鉛筆で絵を描く。適当な板に釘を打ち小さなオープンラックをこしらえる。玉葱を刻み酢に漬ける。
どれも今日始めたばかりでもできる簡単なこと。言えるのは、しないよりした方が倖せな気持ちになれると云うこと。
壱度はうどん粉病になり元気がなくなった姫林檎に欠かさず水やりをしていたら、今朝気付かないほどのそれはそれは小さな莟をみつけた。
今夏は、ジャコバサボテンや百合科らしい植物や・・・、鉢植えが皆きれいな緑に染まっている。
今日は昨日も穿いた胸当て付きのスカートにした。ガーゼの薄くやわらかな生地と草木模様が気に入っている。
何年も前に印度雑貨店で買った此れともう壱枚を、死ぬまで着ようなどといつのまにか想うようになっていた。夢のようなことを考えていると想っていたのに、此の頃では実現しそうだと想うようになっている。
物はいつか壊れてしまうかもしれない。永遠に同じであり続けるものなどないだろうに、愛しいもの、と繰り返し頭の内で言葉にするだけできらきらと光り始める半径伍佰メートル(?)の世界。
貝殻草を束ね彼の傍に吊るすとふうんなんて顔をしていただけだったのに、玉葱を酢漬けにしたと教えると、其処には嬉しそうな眼があった。