色彩
2026, Mar 28
購入したのは、白い絲で刺繍がほどこされたうす紅色の春用のスリッパ。たまには明るい色もいいかなと想い。
足元にまとわりつく亀に困りながらもどうするわけでもなく、茹でたブロッコリーを保存容器に移す。鮮やかな緑が眼にまぶしい。
正午になり陽射しが入り現れた床の色彩の豊富さを、彼も是も樹木の色としか言えない自分にがっかりする。
今日割烹着の下に着たのはフランネルの白いシャツ。けれど、それだって白と言ってしまうにはもったいない仄かにきいろがかった白い色。
色にも音があるのか、たくさんの色が周りにあると賑やかさに耳をふさぎたくなる。旋律でなく演奏を聴くことに偏っているかと想うあたしの耳。おそらく眼も。
好きなのは例えればキース・リチャーズのギターのような色彩。そう言って色を足したり引いたり。
このまま履き続けても気持ちが疲れることなさそうなスリッパ。脱ぎ捨てておいたら、亀がベッドにし眠ってしまった。