軽蔑
2025, Apr 25
布団と土もあったことで塵置き場と化した庭の壱角の処分を依頼したが、未だに見積書が届かない。後回しにされているのか、金にならない仕事だと想われたのか。催促する気もなく、布団と土と壱辺が陸拾センチ以上のものは残るだろうが、できるところまで片付けることにした。
空き瓶を入れた袋と空き缶を入れた袋をひと袋づつ今朝塵に出し、細々としたものを拾袋まとめたところで力尽きた。うち半分は叔父夫婦が残していった掛け時計に大きな植木鉢に水道工事に使用する為の道具類にペンキの空き缶に使えないランタンに使えない水道ホース・・・。なのに一生分かと笑ったほどの洗剤も引き出物のうどんだの醬油などはひとつもなくなってしまった。
誤魔化してしまえばいいと、たいしたことではないのにと、欲をかき自分を守った分が塵になり他人にの手で棄てられていく。其の背後にあるものはもう決して取り戻すことのできないものだろうか、などと想い躊躇することなくあたしは棄てていく。明日また作業するのを愉しみにさえしている。