青い朝
2025, Apr 27
朝からジミ・ヘンドリクスを聴いて、フライパンにバター、卵、ベーコンに食パンを入れて焼きグリーンリーフに包みペーパータオルを捲く。皿は使わない。大きなスープカップには国産玉葱のスープ。父に供えたバナナが食べ頃だと、なんとかまたバナナを食べられるようになったあたしに彼とカエルの人形が口を揃え教えている。
薄暗い台所。でも灯りが要るほどでもない。朝が好きなのは太陽を想像するからなんだろう。そして藍色の空気。村上龍や中上健次の小説にあった印象深い朝。
昨日から胡桃の卓には何も乗せないようにした。朝食を食べ終え、そこでコンビニエンスストア受け取りにした書籍を開く。読みかけのものが数冊あるのに、どうしても欲しくなった「真夜中の太陽」と題された詩集。薄暗い台所で其処から藍が拡がっていく朝。ジミ・ヘンドリクスの曲が終わってしまうと、自分の吐息しか聞こえない朝。
今日も森を探しに行こうと想う。