暈光
2024, May 08
また少しおかしくなった。此れはこれから頑張った証と捉えなければ辛さがなくなることはないと想い、赤飯など炊いてみる。それから深呼吸をする。ふくらはぎを揉む。亀と遊ぶ。そして形だけでも笑うとしだいに形はひとりでに動き出し、ついには自分の後ろに隠れていく。
切っ掛けは脳と心が捉えた他からの刺激。其れに出逢えるか出逢えないか、みつけられるかみつけられないか、の差は大きい。形から入る。真似をする。自分に合うものと合わないものを振り分ける。
傍で彼の小さく真っ白な骨が佇む。何が自身に残るものかわかっただけでも倖せと想える自身の存在は、厄介なものの内に潜む光のようなものを感じる。
村上龍の「歌うクジラ」を思い出す。事ある都度思い出すものがあるのは、いいなぐさめになる。
冷蔵庫の扉に留めた拾弐月陸日の新聞記事は、引っ越すまでそのままにしておくつもりだ。