例えば秘密のノートに記すように。

cancion-de-la-abeja(みつばちのささやき)          

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ひとつひとつ


 今朝、昨日出た廃棄物を塵置き場に置いてきた。
 彼の友人の、家の建て替えをした際半年かけひとりで片付けた、と云う話が今も耳に残っている。家族もいるし、職業柄声を掛ければ人も集まるだろうに、彼の人柄だろうか。手本にしようと想いひとつひとつ処分していく。
 休憩に、彼の残したライム果汁とヒマラヤピンクソルトを水で割って飲む。こんなふうにするといいのだって云うことを、ひとつひとつみつけていく。
 壱歩壱歩土を踏みしめ確認し思考を巡らせなければ自分は歩けない人だったのか、と改めて想う。道理で歩みが遅い筈だ。けれど数年後に追いついたりしていて・・・。其の辺りの仕組みが未だによくわからない。

 片付けをしながら録り溜めてあった映画を観る。最後の日本兵士と言われる人の映画、「ONODA 一万夜を越えて」と云う作品。伍箇國共同制作で監督は仏蘭西の人だそうだが、全編日本語で通されていた。
 (命ぜられて)死ぬってこともたいへんなら、死なないってこともたいへんだ。
 自分は自分の命さえどうすることもできずに、日々何か学ぼうと想うくらい。

 書架を処分した分できた空間に廊下の段ボール箱を半分移動させると、廊下は歩きやすくなった。
 また今日からひとつひとつしていこう。

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