自室にて眠る
2025, Feb 02
家計簿と日記のひと月のまとめを自室でし、そのまま床に就くことにした。
電気代の節約にと居間兼母の寝室の隅に布団を敷き寝ていたが、居心地は悪かった。自室の方が何をするでも素早くできて気分も違う。
横になると冷蔵庫から出る音が気になったが、台所続きの部屋なので仕方ない。それに母の立てる音よりは静かだ。面白いのは家が出す軋む音で、初めこそ躯がぴくっとなり困ったが、しだいに愉しい音に変わっていった。そのうち自分の壱部として受け容れているのかもしれない。
壱度目の改装の折、台所と自室になっている部分は物置にする予定だったので部屋に電気のスイッチがない。その為いちいち居間に行かなければならず不便だ。扉を開けたすぐ横にスイッチがあるのが救いだ。
たぶん今の状態も長く続かない。そのうちまた此の家にも変化が訪れるだろう。おとなしくすやすやと隣で眠る亀たちを見ていると、少しのことでは自分は揺らがないと想えた。
電気代には驚いたけれど、もっと此の部屋にいよう。もっと好きになろう。
(翌朝目覚めが、とてもよかった。)