現在進行形
2025, May 25
亀たちは眠りに入り、今日最後のお茶を飲む時間。ぽつぽつと聞こえる雨の音が心地いい。誰がこしらえたのか、明らかに手仕事だと判る縫い目のはんてんは丈が長く、肌寒くなった夜に似合い過ぎている。
おばあちゃんにはんてんのこしらえ方を教わっておけばよかったとか、誰々に何を・・・、とたまに想っては、古くなりぼろぼろになったものを適当に直している。
此のはんてんも直したら、棄てられなかった彼のはんてんも直して、並べて衣文掛けに・・・、と想う。
今月は全て支払いを済ませたからときゃべつに新物のしらすに、オレンヂを買ってきた。帰宅すると町内会費をお願いする回覧板が届いていて、明日から壱日弐佰圓で暮らすことになってしまったことに笑う。
ちらっと彼を見る。ん?下ろしに行く?、って言うので首を振る。
あたしたちの暮らしに、これからも幾つか揃えたいものがある。あたしの時間は止まっていないし、あたしたちの時間も動いている。