例えば秘密のノートに記すように。

       cancion-de-la-abeja(みつばちのささやき)          

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夜の珈琲


 家族に付いて森のある町へ行く。検査結果は異常無し。ただ、別の場所に何か見えるが今のところ何だかはっきりしない。壱箇月後また検査をする。これから幾度となくこんなことを繰り返していくのだろう。
 相当な治療だったので現在の不調は致し方無いかと、と医師に言われ頷く。引き換えに今こうしていられるのだと想い前を向く。
 それにしても付き添うだけで疲れる。歩くにしても速く歩くよりゆっくり歩かなければならない方が倍になって躯に来る。毎日くたくたなのは齢のせいでなく、買い物がてらの散歩に因るものかもしれない。
 夕食が壱時間遅くなってしまったけれど、久し振りで食後に珈琲を飲む。其れも牛乳を入れはしたがうんと濃い珈琲を。何時に飲もうと珈琲はあたしを落ち着かせてくれる。何かあれば元に戻ることはまずない。けれど、少し近付くことはできるかと想う。珈琲はいつも切っ掛けになってくれる、あたしに欠かせないもの。

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