カレーパン
2025, May 18
結構強い雨だと想った。
車椅子でなく救急車と同じように寝たまま運んでくれるのだと、介護タクシーの車を見て初めて知った。傘に入りきらず掛けられた毛布の上に雨が落ちる。
辿り着いた病院。担当医は弁が立つと云う印象。何の質問も浮かばない。あれもこれもと説明をしてくれ、改めて母がどう云う状態なのか理解できた。
帰りは壱番雨の強い時間になった。
バスは肆拾分後だとわかり安堵する。弐時間から伍時間、間が空いているバス。
平気よ、あたしだもの。そう言って眼に入ったコンビニエンスストアに入り、帰宅したら食べようと彼の好きなカレーパンを買った。其の後病院に戻り入り口に置いてあった椅子に腰掛けバスの乗車時間まで仮眠をとった。