イン・ザ・ダーク
2025, May 22
母の病院やデイサービスの領収書や医療費通知書などをポケットファイルからドキュメントファイルに入れ替えると、壱年分の量がひと目でわかるようになった。
薬ばかりでなく領収書やポストの中の手紙まで持っていかれたと母は話していたが、領収書や医療通知書が壱枚もない年が弐年ある。丁度叔父夫婦が家の殆どのものを持ち出した時期と重なる。給付金の通知書も持っていかれるので振り込みにして欲しい、と町役場にお願いしに行ったと云うことも母から聞いているが、本当に全部が全部で呆れてしまう。
親戚の者に何度も空き巣に入られたなどと、此の話を誰が信用しなくても仕方ないと想う。けれど自分は家の中の隅々まで何度も調べ、叔父夫婦の話も聞き、信じられない行為をしたのは誰かなのかを判断したのだ。
「ダンサー・イン・ザ・ダーク」。以前観た救いようのない映画が頭に浮かぶ。
盲信の恐ろしさ。自分も其処に陥っていないか、自問を繰り返す。