防犯カメラ
2025, Feb 12
朝玖時、日が当たり始めた玄関の扉の前に亀の水槽を置く。
誰かに悪戯されたら、と心配したけれど、防犯カメラにしっかり寫る亀を確認し散歩に出るようになった。
防犯カメラの設置後も暫くは半信半疑でいた。すり抜ける方法がないわけではないと知り、そこまで疑っていた。
今でも家の中にちょっと変わったことがあると(母が元の場所に物を戻さず、あり得ない場所に置いていただけのことだが)、空き巣を疑ってしまう。もうそんなことはないと理解した後でも、ほんの壱瞬に過ぎなくても、過去は消えることなく蘇る。
証拠も証明も罪に問われなかったと云うことも、事実とは関係ない。誰が知らなくとも、誰が気に留めなくとも、誰が見ていなくとも、事実が変わることはない。そして、本当に罰することができるのは自分自身だ。
防犯カメラが寫さなくとも、過去に起こったことも今の気持ちもあたしは忘れない。