夏に向け
2023, May 07
冬物のスリッパを洗い、亀の水槽の上に置かせてもらう。蓋にして使っている網はちょっとしたものを乗せるのに重宝で、日除け代わりにもなるからと言い訳などして使ってしまう。猫が乗るにも勝手がいいくらいだから、と見上げている亀に念を押す。
何度も縫い目をほどき少しづつ作り替えをし何年も使っているけれど、まだ履けそう。きっと来冬も同じスリッパ。特に傷んではないけれど、長く使う為にほどいてもう少し履きやすく手直ししようかと考える。
其の前にコンバースのハイカットの布靴を玉葱の皮で染めてみようと想う。紫玉葱の皮とどちらを使うか迷う。紫玉葱の皮はやっと溜まったところで、壱度も何か染めたことがない。失敗したらしたで棄ててしまうものだったしと想えばいいのに、或の色と或の線の色の組合わせが好きだったことを想うと躊躇する。そうしてふふっと笑う。此のどきどきがいいのかもしれない。
好きなものを選んで過ごしていく。これからもずっとそうしていくつもり。あたしの好きなものを、ともだちも好きと言ってくれたなら嬉しい。そうでなかったら、あなたらしくあなたに似合っていると言われれば嬉しい。