例えば秘密のノートに記すように。

       cancion-de-la-abeja(みつばちのささやき)          

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かえりみちのBlue


 アレルギー疾患の薬を出して貰う為医院に行った帰り道、遠廻りをして歩く。立ち寄った公園の櫻も満開を過ぎ眼の前をほろほろと花びらが落ちる向こう、つぼみの樹が眼に入る。
 うこん櫻はやっと開花を迎えたばかりだった。櫻(染井吉野)が開花する頃に誕生日を迎えていた筈が、しだいに満開の頃となり遂には散る頃になり、・・・。いろいろなことを考えてしまう。
 公園を後にし角を曲がると、自転車が横を走り抜けていった。男の子がふたり。ひとりは半袖だった。此の頃厚着はやめたとは言え、朝の冷えにあたしはまだ冬物の下着を身に着けている。以前は薄着で周囲に心配されていたことを想うと、随分着こむようになったかもしれない。
 半袖いいなあ、と袖を捲り慌てて元に戻す。日光が肌に痛い。日傘を持ち直し、リュックサックに入れた薬を想いひとつ小さな溜息をつく。素足でサンダルを履くこともできなくなった。けれど子供の頃日傘をさす女性に憧れたことを想いにこっとしてみる。ちょっと靴を蹴って。

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