例えば秘密のノートに記すように。

cancion-de-la-abeja(みつばちのささやき)          

忍者ブログ

頁を戻る頁を捲る

異変


 夕食後母に異変が現れる。急に躯に力が入らなくなり立てなくなってしまった。トイレに行きたいと言うので座椅子に座らせトイレまで引き摺っていく。其の後ベットでなく脇に布団を敷き寝かせ、いとこに電話する。
 脳梗塞の場合片側に異変が現れると聞き、母の場合そうでないので筋力の衰えが壱気に来たのかもしれないと想い明日の朝まで様子を見ることにする予定でいたが、夜中の零時に救急車を呼ぶことになった。

 オムツをつけてもらったが嫌だと言いトイレに行きたがる母に辟易する。父のシモに関しに対しあれほど文句を言い、更には入浴できなくなった彼を臭いから傍に行くのが嫌だとまで言い放ったことなど忘れてしまったのだろう。父の介護に対し自分はよくやったので悔いはないとまで言い切った母だが、我が儘振りは父の比ではない。
 自分はいざとなったときどんな人間になるのだろう。父のように夫のように・・・、と願うばかり。

 病名は脳梗塞だった。が脳に血の塊があったわけでなく、心臓にあったものがなんらかの拍子で脳に行ったのだと説明された。普段MRI検査などをしても画像に現れないそうで、今回異変が起こったことで画像に現れわかったそうだ。
 すぐに救急車を呼んでも状態は同じだったと言われ、ほっとする。
 薬物治療とリハビリテーションを行い早ければ弐週間で退院できるそうだが、高齢なのでひと月くらいはかかるでしょうと言われた。

 家族のことを自分が亡くなった後まで考えてくれた父に頭が下がる。其の壱方で、父の死後、世界は劇的に変化し続けている。父が良かったと想えることを母にしてやれたらいいのだけれど・・・。

拍手

      郵便箱

   
 内緒で

* メールアドレスは表示されません。