布団の中で作った歌
2023, Apr 23
卓の上に置かれた檸檬。
暗い夜、道に迷ったぼくを照らす。
「 」
けれど、遠くまで照らしてくれはしない。
かりりと檸檬に歯を立てれば、舌をくすぐる青い味
何故、好きだと言えなかったんだろう。
其れが若い頃の過ちと云うものだよ、
そう言ってあなたはやさしく笑うのだろうか。
忘れものをしたまま、或の日覚えた歌をうたい続けている。
雨が降り始めた夜。
夏が近い。
・・・夜中に目が覚めてうつらうつらとしていると、なんとなく歌なんて作ってうたっているときがあるけれど、大抵は朝になると内容を殆ど忘れてしまっている。今朝は少しだけ覚えていたので同じようにうたおうとしたけれど、うまくいかなかった。
「 」の部分と弐番がどうしても思い出せない。