例えば秘密のノートに記すように。

       cancion-de-la-abeja(みつばちのささやき)          

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夢と現実


 頑張ろうなんて想い参日程そうして、疲れてしまうのか其の後壱日寝たり起きたりして、と其の繰り返し。うとうとしながら頭が描くのは彼の姿で、倖せな気持ちと風穴を同時に抱いた胸に一瞬自分が壊れる。
 壊れるときは本当に粉々になるんだ、人も同じなんだ、と想っては既に元に戻っている自分に、夢と現実の境目の居心地の悪さを知る。

 此の瞬間の想いを憶えていたくて、あたしは日記をつけているのだと想う。自身の言動を自身で否定しても、想いは否定しない。例え其れがどんなに貧しく愚かな想いであっても瞬間を消したりしない。言動をやり直すことはできても、瞬間をやり直すことはできない。
 書きたくない日であっても、日記をつける。自身を確認するには、其のやり方が自分に合っている。

 久し振りで夢を見た。
 何処かへ行こうとしていた。あたした歩いている。友人たちは車で。帰りもあたしは歩きで、友人たちは車だった。途中疲れて泣いていると、向こうから友人のひとりが歩いてきた。そして、一緒に歩いて帰ろう、と言う。
 嗚呼、彼女こそが自分の友人であり、自分のなりたい人物だ、と想ったとき目が覚めた。
 目が覚めて珈琲をひと口飲む。午后の陽射しにカーテンがうすきいろに染まっていた。倖せな気持ちを抱いたまま、隣の部屋にいる彼に声を掛けた。

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