例えば秘密のノートに記すように。

cancion-de-la-abeja(みつばちのささやき)          

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夢で逢えたら


 夢で見たのは、大きなボックス・セットだった。中身はCDなのかレコードなのか、はっきり憶えていない。値も55だったか550だったか、あやふや。単位は圓だったような違うような・・・。アーティストもファッツ・ドミノだったようなそうでないような・・・。
 一緒だった筈の友人たちは何処か別の店を覘きにいってしまったらしく、いつのまにかひとりでレコード店にいた。店内を壱周してから彼女たちに合流しようと想うと、DVDコーナーに彼と彼の友人たちがいて会話をしていた。何か気になるものでもみつけたらしかった。
 其れがひとつめの夢。

 ふたつめは、古い友人たちに逢っている夢だった。
 友人の家の前で、其の家に住む友人と別の友人と参人とで久し振りに逢っていた。長い髪をした彼女は、今は仏事に携わる仕事をしていると言う。まだ、そう云うのピンとこないかもしれないけれど、と彼女が言うので、夫が亡くなったと話すと、そうと返ってきただけだった。立ち話だったこともあり、彼女の其の対応が嬉しかった。
 それからあたしたちは食事をしに行った。
 学生の頃、放課後肆人で過ごすことが多かった。ひとりいなかったのは、今の自分の意識と重なっている。肆人で過ごす時間に、男の子の話も噂話も殆どなく、悪口に至っては皆無だった。自分には居心地がよく、誰かにとっては窮屈だったと想いもせずに。
 帰宅すると、間もなく夫が帰ってきた。あたしが作った冊子を手に数冊持っていたので、どうしたか訊ねると必要だったので買ったと言う。言ってくれれば用意するのに、と言うと、彼は気にもせず冊子に鋏を入れ、此処と此処と・・・使いたいの、と鞄も片付けず作業を初めてしまい、呆れている自分がいた。

 昨夜、夢で逢えるといいなと彼に言い眠ったけれど、想像していた夢と違うことに笑い、特別でもなんでもない日常から続く夢に、嗚呼彼だと想い笑った。

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