とうもろこし
2025, Jul 07
壱本だけ買ってきたとうもろこしをレンヂにかけたあと、フライパンにバターを落とし焦げ目がつくまで炒める。最後にほんの少し醤油を垂らしたならできあがり。
ふたつ小皿を用意し小さく切ったとうもろこしを乗せ、ひとつは父へひとつは彼へ持っていく。
自転車で走る道にとうもろこし畑がある。
すっかり大きくなったとうもろこしの間を走り抜けてみたい気持ちに駆られている。
とうもろこしは夏の思い出。空も太陽も、あまくて、焦げている。
小さい頃の彼に逢いたくなり、彼の小学校の卒業アルバムを出して、ひとりで笑う。此の人無茶苦茶可愛らしかったんだあ、なんて言って。
ぎゅっと詰まった実。ひとつも零さないよう、がしがしと食べた。