晩餐会
2025, Jul 14
昨日と同じに夕食はひつまぶしになった。
安価で購入できる券を手に入れ参枚購入し、うちで壱枚、残り弐枚をいとこたちにおすそ分けした。すぐに食べなくともよかったのだろうが、丁度紫蘇も茗荷もあり今日になった。但し彼の好きな山椒がなかったことに気付いたのは、食べ終わってからだった。
小皿に父と彼の分。母もひつまぶしならひと口味見するだけでなく、壱食分食べたのだろうか。
どうせならワンピースに着替えてもよかったかもしれない。
カエルの人形たちを客人にしての晩餐。デザートにアイスクリイム。音楽をかけてもよかったなと後から想う。
質素にでも豪華にでも、厳かにでも賑やかにでもできる夕食の時間。ただお酒を飲む彼のように弐時間も参時間もかけることはなく、廿分もあれば終わってしまう。大勢でもひとりでも愉しむことを本当に知っていたのは誰だったのか・・・。
ときどき彼の為だけに、あたしは小皿を用意するようになった。