作業台を置いた部屋
2025, Jun 01
朝から雨が強く、空と同じように家の中も薄暗い色をしている。
洗濯物を取り込もうと弐階に上がると、弐階は明るかった。
黒ばかり、麻ばかり、元は彼のシャツを作業台でたたむ。ポリプロピレン製の衣装ケースふたつに板を置いただけの作業台。今のところ此れで充分。アイロン掛けもした。
窓にはカーテンが弐組。左右に上から下まで緑の葉が描かれている。其の模様のせいもあるのか、手前の作業台はひと際明るい。
少し離れて窓と作業台を眺める。
此の部屋とも少しづつ息が合ってきた。
彼が階段を上ってくる気配。昼寝するにもよさそうな部屋。
秋の終わる頃には亀を呼んでもいいように部屋を仕上げていこう。