「奇妙な果実」
2023, Apr 08
正しく生きようと想っているわけではないけれど、自分を苦しめた者と同じになりたくないと想ったら、騙さない、欺かない、蹴落とさない、侵さない、誤魔化さない、奪わない、くらい当然になる。
肆月漆日、憧れる者の誕生日。其のひとりがビリー・ホリディで、昨日に続き映画を観る。芯だか筋だか、ひとつ通っているものを持てれば、他が非難されるものであっても何でもないだろうと想う。
昨日から、「奇妙な果実」を何遍も聴いている。決してなくならないものがあり、繰り返されているものがある。強い者はより強く富める者になり、弱い者はより弱く貧しい者にさせられる。
何度大地に落ちても何度でも生まれたいと想ったりなんかして、ビリー・ホリディの歌を聴き珈琲を飲んでチョコレイトを食べて名もない鳥の自分も全部歌えなくても「奇妙な果実」を口遊ぶ。