観察
2024, Feb 27
連絡なしで叔父夫婦に会いに行った。
盗ってない、警察を呼べばいい、証拠はあるのか、と言う。盗っていない証拠もないけれどと返すと、壱年も姉の家に行っていない、鍵を替えたのにどうして中に入れるのかと言う。また、セーターはくれると言われたもの、帽子もくれると言われたもの、と言う。
鍵を替えたのがどうしてわかるのだろう。鍵穴を見た目まですっかり替えたのは最近のことだし、セーターも帽子もそれでは持っていると云うことになるではないか。
逃げるばかりの彼らに会いに行ったのはそう云うわけだった。
叔父にあなたのしていることは逆だと言うと、俺だって年寄りだ、盗んだと言われれば気分が悪い、野菜だって持っていけるわけがない、以前はちゃんと持って行った、と言う。
自分だったら、自分が作ったわけではない他人から姉に渡すよう頼まれた野菜をさも自分がくれたように持って行ったとは言わない。他人から頼まれたものはきちんと渡す。それから母が年寄りだからと言い訳すれば怒る。盗んだと疑われたなら、どうでもいい相手なら放っておくが、だいじな相手なら何度でも逢いに行きわかってもらえるよう何度でも説明する。ましてや相手から掛かってきた電話を拒否するなどあり得ない。
場所はいとこの家だった。彼らは叔父夫婦と母を放っておいた。
年嵩のいとこはそっとあたしを呼び、どちらの味方でもないと言う。それから叔父夫婦は盗んでないと言う。母のことも少しおかしいと言う。
どちらの味方でもないことは有難い。けれど自分の叔父夫婦に対する違和感は消せない。いとこが指摘した母のおかしい部分は自分も初めはおかしいと想ったが、丁寧に話を聞くとわけのわかることだった。自分もどちらの味方ではない。ただ母の住んでいる家とは言え、親族も知らないことだが父から相続したのは母ではない。これからもじっくり観察を続けたい。