例えば秘密のノートに記すように。

cancion-de-la-abeja(みつばちのささやき)          

忍者ブログ

頁を捲る

軌跡


 棚の掃除をしていてふと思い出したが、すぐにみつけられなかった。無意識の内に其の嫌なものを封筒に入れ見えなくしてしまったらしい。其れをだいじなものが入っている封筒に移す。其れを手前に。そして、すぐにわかるように封筒は壱番左に置いた。
 其れもあたしの軌跡。どんなに忌まわしいと想っても欠けては成立しない。無駄にはしない。

拍手

      郵便箱

頁を捲る

眠れないとき


 寝不足が頂点に達したらしく、午前中にはもう起きていられなくなった。
 いったいいつまで、と想うのはやめにしよう。頭の中はどうにもならない。
 眠れないときは眠れない。事実のみ眼を向け、眠気が頂点に達したら昼間でも眠ってしまおう。其の後で、元に戻れないほどのものが存在していたことを想い過ごしていこう。

拍手

      郵便箱

頁を捲る

ローゼル


 去年も求めたと想いつつ、バケツの中から小菊の花束と一緒につぼみをつけた長い枝をまとめた花束を取る。
 ローズティーは遠くなってしまった。けれど、ローゼルの枝は家の花瓶の中。ひとつづつつながりながら、ひとつづつ移りかわっていく。

 部屋着は完成し、籠の中。襟の内側を残し格子柄の布は取ってしまった。襟もVの形に替えた。
 まるまった姿は櫻色した羊。抱いて眠ってもよさそうな。

 小雨の降る音が耳に入る部屋で、うつらうつらと座椅子に沈んでいく。溶けてしまいそうな午后。

拍手

      郵便箱

頁を捲る

箒と塵取り


 外を掃除するのに使っている箒と塵取りはふた組。表と裏と掃除するのにふた組あると勝手がいい。傷みが激しく、買い換えなければと想っていると、今朝とうとう塵取りのひとつが使えなくなってしまった。
 班で行う道路の清掃中、昨日の雨で泥が溜まっていたこともあり、重みに耐えきれずプラスチック制の塵取りはいとも簡単に真っ二つになった。

 弐階で使っているスチール製の塵取りを外用のひとつにし、壱階で使っているプラスチック制の塵取りを弐階用にし、壱階用のを購入しようかと考える。どうせなら箒も一緒に購入しようか。
 外で使うにも外用のシダの箒より屋内用の箒の方が使いやすいような気がし、これまで屋内用が古くなると外用にしてきた。外用と言っても下はコンクリート。大きな樹木もないので竹箒も要らない。

 此処に越してくるとき購入した片手で持てる掃除機は、ひと月に壱度使うくらい。箒ばかり使ってしまう。棕櫚でこしらえてあるのがいいだろうか。
 幼少の頃道の向こうに棕櫚の樹が何本もあった。其の大きな葉で父が箒をこしらえていたのを思い出す。想ったよりあたしは其の頃の暮らしが好きだったようで、結構真似していることに気付く。

拍手

      郵便箱

頁を捲る

櫻色の羊


 灰と櫻色の格子柄の布をみつけ、タオル地でこしらえている上着の前立てにする。襟の始末にも使ってみる。タオル地が余ったのでポケットにし上部の始末には此れも格子柄の布を使おうかと想う。
 試しに羽織った感覚はフリースジャケットに似ていた。壱、弐度購入し着ていたことはあるが、洗濯機はいっぱいになるわ、羊毛風を保つには手入れが必要で、普段着には向かないと想ったが、タオル地なら手入れも要らず部屋着に丁度いいだろう。
 それにしても自分が着るにはなんとも可愛らしいものになってしまい、母がいたらと想わずにはいられない。格子柄の布は襟の処だけにすれば、自分が着るでもおかしくないだろうか。
 ・・・いったいいつになれば仕上がるのか。このままにしてしまうには、軽さとあたたかさが気持ちいい。

拍手

      郵便箱