花火の上がった夜
2026, Sep 20
墓参りから帰宅しチャンポンをこしらえ腹くちくなると、YUSUKE CHIBA SNAKE ON THE BEACHの「SINGS」を大きな音で聴いた。勝手口の扉の窓を上げていても外には漏れない。
これから川原で花火があがるそうで、めずらしく町には車と人であふれている。風呂に入り寝間着にもなる部屋着に着替え食後の珈琲を飲んでいると、外で大きな音がした。
裏の歩道に椅子を出し花火を観ることにする。歩道と言っても此の通り数軒で提供しているもので私道な故、うちの敷地には車道の手前まで屋根が掛かっている。ぽつぽつと雨の降る日に花火を観るにも都合がいい。
花火の上がる方向とは逆に参台駐車してあったが、そちらの歩道で花火を観ている者はおらず邪魔にもならず気にも止めなかった。ところが其の前に入って来る車がある。うちの真ん前だ。
最初入ってきた車はエンジンを止めず暫く停まっている。音もだが排気ガスの匂いも気になり警察に電話しようと家に入ると、間もなくエンジンの音がしなくなった。去ったとわかり電話はしなかった。
次に入ってきた車はテイルランプをつけ駐車しているので花火が観え辛い。前に廻り花火を眺めていると、ここだめよ、と背後からたどたどしい日本語が声が聞こえてきた。注意され、車は離れていった。注意したのは参台並んで停まっていた車から出てきた人だと想う。
最後はこれから花火がフィナーレを迎えると云う時間に入ってきた車で、やはりテイルランプを灯している。前に廻るとフィナーレだったこともあり夢中になってしまい、其処で最後まで観てしまった。
花火が終わり濡れてしまった髪を拭く為洗面所に立つと、鏡に映った自分が子供に見えた。半袖が漆分袖に半ズボンが漆分丈に見える大きめの服、Bカップの胸は平らで髪は短く壱目し男女の区別もつかない。
いろいろなことを想ったけれど、疲れて寝てしまった。