道筋
2026, Sep 09
夕刻、掛かってきた電話の声はくぐもっていた。
期待していた案件が無理と判り、あたしが紙に書いて渡した案を他人に話してもいいかと訊かれ、承諾し電話を切った。
伍年半前から起こった数々の出来事を想い返してみると、どれも無駄でなく、此処までのきれいな道筋に気付く。
何が最良であるかは自身のことでないこともあり判断がつかないが、声の主の判断のひとつの切っ掛けになればいい。
若い頃電話口の向こうで泣いてしまった友人に、人間は考える葦だって言うから、と、(普通)(誰も)不幸を望んでない、と、返しただけで、友人はうんと言ってくれたことがあった。
あなたには笑っていて欲しい。
あたしは頭が廻らないし素早く行動にも移せない。ただひたすら考える。そうすると道筋が見えてくる。そうして自分も笑う。