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    <updated>2026-10-05T10:09:34+09:00</updated> 
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    <title>オクトーバー・ムーン</title>
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      <![CDATA[<br />
　拾月。連想するのは真珠のイヤリング。<br />
　そして肆日。連想するのは、ジャニス・ジョプリン、蘭丸、渋谷公会堂、新たな日々。<br />
<br />
　過去に胸に留まったものは、今日も生きている。新たに足されていくものと混じりあい自身の支えになろうとするので、仕方ないなあと椅子から立ち上がる。<br />
　今日からまた新たな日々。パンク修理に出した自転車を受け取りに行く。]]> 
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            <name>新谷みふゆ</name>
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    <title>七七日忌</title>
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      <![CDATA[<br />
　晴れていると泣くなあ。晴れていると空が見られなくなってしまうなあ。<br />
　雲ひとつない青空がずっと苦手。]]> 
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    <published>2026-10-03T22:59:43+09:00</published> 
    <updated>2026-10-03T22:59:43+09:00</updated> 
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    <title>好物</title>
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      <![CDATA[<br />
　酒のつまみにもなるし数日もつしと想いチャーシューをこしらえきゃべつの千切りも詰め、ついでに珈琲を淹れボトルにあけ、差し入れにする。チャーシューが好物とは知らず、大好きと言うので想わず笑ってしまう。<br />
　好物を口にすると、其の瞬間だけでもちょっと元気になれる。<br />
　夕食をご馳走になり、その後アイスクリイムまで出してくれたので悦んでいると、もう壱本買ってあると言われたが、腹くちく遠慮する。あたしがアイスクリイムを好きなことはすっかりばれていて、弐本喰うと想ったらしい。普段弐本食べることはよくあるけれど、そう云うときは食事はアイスクリイムだけ。<br />
　壱日頑張って弐日萎れて持ち直す日々。アイスクリイムが欠くことのない冷蔵庫。]]> 
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    <published>2026-10-02T12:53:52+09:00</published> 
    <updated>2026-10-02T12:53:52+09:00</updated> 
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    <title>古いテレビドラマや映画に</title>
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      <![CDATA[<br />
　古いテレビドラマや映画を観ては、どんな男性や女性に焦がれていたかを想い、拾代の頃から変わらずにいる自分に笑う。<br />
　形式や習慣に囚われない人の傍にいると安らぐ。あれは話の中だけ、と考えたことはなく、同じような生き方をすれば損をすると知っても、惹かれるものは変えられない。]]> 
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    <title>軌跡</title>
    <content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="utf-8"> 
      <![CDATA[<br />
　棚の掃除をしていてふと思い出したが、すぐにみつけられなかった。無意識の内に其の嫌なものを封筒に入れ見えなくしてしまったらしい。其れをだいじなものが入っている封筒に移す。其れを手前に。そして、すぐにわかるように封筒は壱番左に置いた。<br />
　其れもあたしの軌跡。どんなに忌まわしいと想っても欠けては成立しない。無駄にはしない。]]> 
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    <published>2026-09-30T13:14:09+09:00</published> 
    <updated>2026-09-30T13:14:09+09:00</updated> 
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    <title>眠れないとき</title>
    <content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="utf-8"> 
      <![CDATA[<br />
　寝不足が頂点に達したらしく、午前中にはもう起きていられなくなった。<br />
　いったいいつまで、と想うのはやめにしよう。頭の中はどうにもならない。<br />
　眠れないときは眠れない。事実のみ眼を向け、眠気が頂点に達したら昼間でも眠ってしまおう。其の後で、元に戻れないほどのものが存在していたことを想い過ごしていこう。]]> 
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    <published>2026-09-29T12:44:33+09:00</published> 
    <updated>2026-09-29T12:44:33+09:00</updated> 
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    <title>ローゼル</title>
    <content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="utf-8"> 
      <![CDATA[<br />
　去年も求めたと想いつつ、バケツの中から小菊の花束と一緒につぼみをつけた長い枝をまとめた花束を取る。<br />
　ローズティーは遠くなってしまった。けれど、ローゼルの枝は家の花瓶の中。ひとつづつつながりながら、ひとつづつ移りかわっていく。<br />
<br />
　部屋着は完成し、籠の中。襟の内側を残し格子柄の布は取ってしまった。襟もＶの形に替えた。<br />
　まるまった姿は櫻色した羊。抱いて眠ってもよさそうな。<br />
<br />
　小雨の降る音が耳に入る部屋で、うつらうつらと座椅子に沈んでいく。溶けてしまいそうな午后。]]> 
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    <published>2026-09-28T15:49:17+09:00</published> 
    <updated>2026-09-28T15:49:17+09:00</updated> 
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    <title>箒と塵取り</title>
    <content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="utf-8"> 
      <![CDATA[<br />
　外を掃除するのに使っている箒と塵取りはふた組。表と裏と掃除するのにふた組あると勝手がいい。傷みが激しく、買い換えなければと想っていると、今朝とうとう塵取りのひとつが使えなくなってしまった。<br />
　班で行う道路の清掃中、昨日の雨で泥が溜まっていたこともあり、重みに耐えきれずプラスチック制の塵取りはいとも簡単に真っ二つになった。<br />
<br />
　弐階で使っているスチール製の塵取りを外用のひとつにし、壱階で使っているプラスチック制の塵取りを弐階用にし、壱階用のを購入しようかと考える。どうせなら箒も一緒に購入しようか。<br />
　外で使うにも外用のシダの箒より屋内用の箒の方が使いやすいような気がし、これまで屋内用が古くなると外用にしてきた。外用と言っても下はコンクリート。大きな樹木もないので竹箒も要らない。<br />
<br />
　此処に越してくるとき購入した片手で持てる掃除機は、ひと月に壱度使うくらい。箒ばかり使ってしまう。棕櫚でこしらえてあるのがいいだろうか。<br />
　幼少の頃道の向こうに棕櫚の樹が何本もあった。其の大きな葉で父が箒をこしらえていたのを思い出す。想ったよりあたしは其の頃の暮らしが好きだったようで、結構真似していることに気付く。]]> 
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    <published>2026-09-27T11:05:46+09:00</published> 
    <updated>2026-09-27T11:05:46+09:00</updated> 
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    <title>櫻色の羊</title>
    <content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="utf-8"> 
      <![CDATA[<br />
　灰と櫻色の格子柄の布をみつけ、タオル地でこしらえている上着の前立てにする。襟の始末にも使ってみる。タオル地が余ったのでポケットにし上部の始末には此れも格子柄の布を使おうかと想う。<br />
　試しに羽織った感覚はフリースジャケットに似ていた。壱、弐度購入し着ていたことはあるが、洗濯機はいっぱいになるわ、羊毛風を保つには手入れが必要で、普段着には向かないと想ったが、タオル地なら手入れも要らず部屋着に丁度いいだろう。<br />
　それにしても自分が着るにはなんとも可愛らしいものになってしまい、母がいたらと想わずにはいられない。格子柄の布は襟の処だけにすれば、自分が着るでもおかしくないだろうか。<br />
　・・・いったいいつになれば仕上がるのか。このままにしてしまうには、軽さとあたたかさが気持ちいい。]]> 
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    <published>2026-09-26T16:04:21+09:00</published> 
    <updated>2026-09-26T16:04:21+09:00</updated> 
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    <title>カラーボックス</title>
    <content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="utf-8"> 
      <![CDATA[<br />
　窓際の暗さが気になり、カラーボックスを横にした。母の持っていたものも含め、家にあるカラーボックスはこれで全て横置きになった。上にいろいろ物を乗せても、横置きにした方がすっきりして見える。<br />
　思い出もあるので書架は棄てられないだろうが、物を高く積み上げて暮らすことはもうないだろう。<br />
<br />
　家らしく部屋らしくなっていく空間を、彼はどう想っているだろうか。<br />
　昨夜、人感センサーのライトがひとりでについた。赤いスリッパを買ったのかあ、なんて笑っているのだろうか。<br />
　彼の好きなＣＤも彼の弾いていたギターもさわれずにいるけれど、カラーボックスに腰掛けてギターの絃を換える彼を想像し、端をちょっと空けてみた。<br />
　空間のあちこちに小さな空間。顔つきまでそうして過ごしていこうか。]]> 
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