例えば秘密のノートに記すように。

cancion-de-la-abeja(みつばちのささやき)          

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急変


 早朝いとこからの電話で起きる。母の様態が急変した知らせだった。
 家の電話も鳴らず携帯電話にも履歴が残っていない。かつていとこも父親の様態が急変したとき何故か病院からの電話が繋がらず、あたしの母からの知らせで知ったと言う。

 母の急変は心不全に因るものだった。脳梗塞は軽いものだったが其れが引き金となり心機能が低下したと説明を受けた。元々不整脈があったり心臓は丈夫とは言えず、年齢もあり他の臓器も余力がなく、薬剤の副作用が生じてしまったそうだ。
 今回心停止状態から壱命をとりとめ、心臓外科医師と薬剤を相談しながら治療を進めてくれるそうだが、話を聞く限りでは再度危険に陥る可能性が極めて高そうだ。

 此の参箇月半、ケーキやお寿司を一緒に食べたり、BSテレビが観られるあたしの部屋で映画やドラマを愉しんだり、デイサービスで塗り絵を褒められ自宅に帰っても進んで塗り絵をしたり、・・・。やっと空き巣事件から落ち着いたと云うのに。
 本人も口にしていたが、空き巣事件がなかったらと想う。親族だったことと、数年に渡り何度もあったらしく、相当母にストレスがかかってしまっていたことは体重の減少を見てもわかる。
 加害する者は証拠を盾に言い訳をし逃れれば終わりだと浅はかな考えしかないようだけれど、あたしたちが盗まれたのは金品や生活用品もだが、其れ以上に日々の暮らしであり、そして母の余命だったのだと想う。

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