例えば秘密のノートに記すように。

cancion-de-la-abeja(みつばちのささやき)          

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快適


 外は小雨が降ったり止んだりしていた。彼の使っていた大きなビニイル傘をさし町に出る。
 階段を上り駅のコンコースを歩き、駅舎を抜け、階段を下る。殆ど濡れずに歩けるけれど、周りは高層ビルばかりで風が強い。今日は風が無いことを確認し、商品券を握り主に家電等を販売している量販店に向かう。
 欲しかったのは0.28のSigNoの青いペンと0.38のPILOTの青いペン。それと以前と同じような仕様の電動ポット。

 ひとつひとつ淡々と片付ける。
 気が付くと彼や亀たちと話す以外、壱日無言で過ごすことが多い。自分のような者を孤独と言うのかもしれないとも想う。けれど、淋しいとも孤独とも想ったことがなく、寧ろ快適さを感じている。
 誰かと一緒に過ごすことは、相手により倖せにもなり苦痛にもなる。
 時々誰かを思い出す。時々誰かに連絡したりもする。誰かにとって同じように自分が時々思い出す相手であり、苦痛を感じなければ、それでいいと想う。

 彼に買ってもらった(ポイントを使い)布靴を洗ってみて、想った以上に傷んでいることを知った。
 また同じ靴が欲しい。とても歩きやすかった靴。今度も倖せを沢山詰めたく想っている。

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