例えば秘密のノートに記すように。

cancion-de-la-abeja(みつばちのささやき)          

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 土地についての進捗状況と次に進めることを聞きに久し振りにバスと電車に乗る。
 以前と違うのは乗り換えで、駅から駅へ歩く必要があった。所要時間は壱分程らしく心配しなくとも大丈夫かと想ったが、そこはあたしだ。改札口を出て矢印通りに進み、目的の駅が眼の前に現れたときは安堵はした。

 次に進めることが細かく記された用紙を見せられ、ひとつひとつ説明を受ける。言葉こそ普段使っているものではないものの、其れ以外はわかりやすかった。
 其のひとつを、そうしなければならないもので記さずとも大丈夫なんですが、と説明されたとき、あたしは悦びに満ちた。
 現在困っている相手も過去に困った相手も、あたしの性質を否定した。だがどうだろう。専門家が記した用紙はまるで自分を見るようではないか。少なくとも自分は、勝手に省くことなどせずするべきことをする方が気持ちがいい。

 帰宅すると疲れていた。
 沢山耳にした音、沢山眼にした動き。神経質なことより、限られた処理能力に、自分の器にあたしは泣くのだ。

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