三寒四温
2025, Mar 17
急にまた気温が低くなり暖房する。こんな日の為に取っておいたチョコレイトの香りと記されたティーバックの紅茶を淹れる。壱年暮らさなければ、光(外から入る陽射しや夜の灯り)の状態がわからず、家具の置き場所が定まらない。北西に当たる場所に椅子と膝掛けと電気ストーブを置こうと考えていたけれど、其れは次の冬までに決めることにしよう。
胡桃の卓の向かい側、背の低い仕切り壁の向こうから箪笥の背が覗いている。其れが気になったので、杉板を打ち付けフックを掛け、サンキライのリースや麦の乾燥花などを吊るした。仕切り壁の上は細いものの置き場所に丁度良く棚と化してしまった。ブリキの如雨露に挿した薔薇の実やトーベ・ヤンソンの絵皿やローリング・ストーンズデザインのビールの空き瓶などが処狭しと並んでいる。
簡素な部屋にしようと想っていたのに、ありったけと想うほどのものを置いてしまった。CDや書籍以外のものも案外持っていたのだと感心するが、これから物が増えることはそうそうないだろう。
だいじなものは胸の内に入っている。それでも傍に置いておきたく、沢山のものを処分できずにいる。