有限
2025, Jul 17
年齢が上がるに連れ時間が長く感じるようになる、と聞いているのに壱向に其の気配がない。
睡眠時間が多すぎるのか、昼寝してしまうからなのか、要領が悪いのか・・・。其の全部なんだろう。
夕刻から冷房や除湿をするようになった部屋を最大限有効活用しようと始めたカーディガンの編み直しが、あとは釦をつけるだけとなった。
丁度いい大きさで陸っつ揃っている釦を探すと、木製に似せたようなものと黒い釦がみつかった。木製に似せたような釦は色が合わず、水性ニスを持ち出したが、色が付く筈もない。失敗したとわかり、油性マジックで塗ってみる。今度は失敗ではなかったものの、黒い釦とどちらがいいか決めかねてしまう。
あとから想い直すとどうして自分はこうも時間を掛けるのだろうと想うけれど、しているときは俯瞰することなど忘れてしまう。
それでも有限である時間は、あたしを急かすことなく、ただ待っている。