チューインガム
2026, May 30
相も変わらずローリング・ストーンズの流れる部屋で、久し振りに買ってきたチューインガムの包みを開ける。そして物凄い勢いでチューインガムを噛む。
まるで仕留めた草食動物の骨を砕く鰐のよう。信じられないほどの強い力で。噛んで、噛んで、噛んで、・・・。そのうち味がしなくなってもそのまま強い力で噛み続ける。
道理で毎日疲れる筈。けれど、止めることができない。噛むのに疲れたならきっと自然に止まるだろうから、それまで嚙み続けるだけだなんて想っては参時間が過ぎていこうとしているところ。いつのまにか包み紙の模様が変わり驚くほど素敵になっていることに、少しなぐさめられて。
なんか、あたしってさ、時々歯車の位置がずれたみたいになるの。と、此の間観た古い映画の中の女性のような口調でつぶやいてみては笑う。チューインガムを噛んだままで。
チューインガムを包んでいた銀紙を「FOOL TO CRY」が滑っていく。生きるってさ・・・。そうつぶやこうとしてよしておいた。