流星群
2025, Sep 10
此れが略奪だったら、戦争だったら、と考える。あたしの想うことは、トンデイル、と知ったので一切口にしなくなったけれど想うことは止まない。
信じられるものはどう考えても、何処に視点を移しても、答が変わることなく、抱き上げるとほっとする。此れは幼い頃覚えた猫のぬくもり。同じ姿でなくとも同じ言語でなくとも、手を貸したりなぐさめられたり違う方向を見ていても一緒に過ごすことが苦痛でなかったりした。
星がきれいなんだって。流星群が見られるのだって。そう言って彼女を誘う。
猫は弐匹。弐匹が逢ったことはない。其れが壱匹になりときどき現れる。其処に彼も加わる。
流れ星に願うことは、誰も誰かに侵されることないようにだったのに、いつからか侵す者が存在しなくなりますようになった。此の願いは残酷だろうか。少しだけ複雑な表情をする彼女。けれど、わかっているよと云うように隣に座る。
屋根を拭こうか。ついでに窓も。弐階で寝たら暑いだろうか。
彼女たちがそのままあたしの流星群。先に逝かれることを想いもしなかった残酷すぎるほどの倖せ。