訪問者
2026, Feb 11
お礼に戴いたスコーンは珈琲によく合っていた。
今朝突然母の友人がやってきた。話を聞くと黙って介護施設を抜け出してきたと言う。誰も話し相手がいなく、飽きてしまうと話す彼女。看護師さんの対応も嘆く。解釈は人により異なるうえ、いつのまにかあたしを母と思い込んでいたことから多少の認知症があると判った彼女の話を鵜呑みにするわけにはいかないが、彼女にとり居心地がいい場所ではなさそうだ。
息抜きをしてもらうため、また自尊心を傷付けぬため、会話を続けながら彼女の隣で介護施設に連絡する。
入居施設先が彼女の話す施設と異なっていたようで、電話を掛け直すこと数回。間もなく玄関先に施設の人や警察の人が数名やってきた。そうして、またね、と戻っていった彼女。
どうかどうか話し相手ができますよう。そう想わずにいられない。
参時のお茶の時間に拡がるせつなさ。夕焼けに、星に、明日を託してみたくなる。