天国の日々
2026, Feb 16
横になっていた躯を起こし胃に少し食べ物を入れ、壱日限りと記された葉書きを手に出掛ける。上着の要らない日。素直に帰ってこようと想っていたのに、回り道をしたくなる。
土手の道を歩くのに、なんていい日なんだろう。誰も歩いていないなんてもったいない。土手下には車が数台停まっているが、魚釣りにでも来たのだろうか。
お弁当がどうのと、また彼とカエルは話している。其の横であたしは菜の花摘みにいそしんでいる。
補充したエネルギーを使い果たし、菜の花を活け終わると立っていられなくなってしまった。仕様がないなあ。耳元で彼とカエルの声がする。
いいの、天国の日々みたいな時間がだいじ。そう言って躯が冷えるまで床に横になっていた。