親切と大きなお世話
2025, Oct 19
母の部屋に敷いたラグを外に干す。キルト風の綿のラグは足裏がガサガサになることなく気に入っているが、厚いので洗濯できず、固く絞った布で拭いたり除菌スプレーを掛けたり陽に当てたりして壱年中使っている。
ベッド下は時々掃除している筈が、何処に引っ掛かっていたのだろう。食べかけのポテトチップスの袋と覚え書きを記した用紙がみつかった。これだからかあさんは、とポテトチップスの袋を塵箱に押し込み用紙に眼を通し、其れが日記だとわかった。
日付と誕生日と題した日記には、デイサービスから帰った早々ケーキを出してくれたこと。生まれてはじめだったこと。夕食はお寿司だったこと。ありがとうと今年はうれしいの文字があり、日付は伍日にまたがり記されていた。そのどの日にも、皆様には本当にお世話になりますだのいつもありがとうだのと感謝の文字が並んでいた。
簡単な日記をつけていたことは知っていたが、家の中を荒らされるようになってからやめてしまったと聞いている。
一緒に暮らしていても細かな処までわからない。そして家の中のことの何ひとつ知らないのが部外者。
変化した母の心の内が嬉しいのと同時に、思い出したこと対し大きなお世話と吐き捨て、用紙をよく見える場所に飾るように置いた。