渋柿
2025, Oct 28
それは立派な千日紅の花束で、最後のひとつとは言え手に取らずにいられなかった。柿とて同じ。それは立派な柿色をしている柿で、渋柿と断り書きがあっても手に取らずにいられなかった。
通常店に並んだりしない此の柿は、伯父の家から貰っていた柿と似ているような違うような。ゴマの入った或の硬い柿が唯一自分が口にできる柿だった。
きみを食べることはできるだろうか。もし食べられなかったなら渋柿染めの材料にでもなってもらおうか。無駄にはしない。仮に失敗してもいい経験だとあたしは笑っているだろう。
花束ときゃべつを買う筈がきゃべつが柿になってしまい、今週壱週間をどう乗り切ろうか思案中。