浅い眠りの中で
2024, Sep 04
夜中に聞こえる音は神経に触る。通りから聞こえる靴音も、石畳を踏んだ音も、咳払いも、話し声も、車やバイクが走り去る音も、車の窓から漏れる音楽も、飛行機の音も、郵便受けに新聞が落とされた音も、部屋の柱がひとりで立てた音も、消え失せてくれと云う感情にひと括りにされ宙に舞い上がる。
昨日帰宅途中のバスの中で眠り電車の中でも眠り、帰宅してからも眠り、今朝は今朝でいつもより壱時間半多く寝ていた。最近想うようになったのは、寝ることで自身と自身の健康と精神が守られている気がすると云うことで、眠気をどうしようなどと云う想いを棄てる気になれた。
許容量がだんだんわかってきた。苦手なことが何故苦手なのかもわかってきた。それほどまでに神経質な自身のことをあたしは全く知らずにきてしまった。知っていたらもう少し彼にもやさしくできたのかもしれない。ラジオの音が煩いと毎回言わずに済んだろうに。
膝を抱えまるくなって眠る。音がする都度ぴくぴくっとふるえるように動く躯。
肩が冷たい。空気が変わってきた。夜明けが近いのだ。