忘却
2026, Aug 17
ぼんやりになった顔、すぐに思い出せなくなった名。
忘れたいと想う事柄は詳細に憶えているのに、人そのものは薄れていく。そこに生命は感じられず、それらは全てのっぺりとした黒い物体になるつつある。人が人でなくなると云うことは、そう云うことでもあるかと想う。
自身の都合の良さの為や利益を得たいが為、他を陥れたことも虚偽を通したこともないとだけは言えるけれど、自分は随分足りていないところがあり、知らず知らず他を不快にはさせていただろう。
忘れ去られるなら透明になり消えていればいいと想うけれど・・・。
猫のまま人のまま自分の内で留まっているものたちが愛おしく、ときどき泣いてしまう。