キャンディー
2026, Jan 27
吹きつける風、千切れた青空にシャッターを下ろす。陽射しは消され顔の見えなくなった亀が無邪気に這いまわる。
あちら側とこちら側。薄い幕によって別れた世界。それだけのことなのに其の差は大きく、こちら側に来れたことに対し感謝の気持ちが生まれる。けれど何に対しどう表したらいいかわからないから、棚の上にキャンディーをひとつ置いた。
想うのは、ライ麦畑から続く崖、孤独に光る灯台、海の上を渡る無数の鳥。夥しい数の不運と夥しい数の幸運が風に舞っている。
2026, Jan 27
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