終わっても櫻
2026, Apr 11
零れ落ちるのが止まらない。花瓶の周りは八重櫻の花びらで白くなった。片付けるのもやめて、そのままにしている。それはそれで、それもまた美い。
花びらが落ちても櫻。終えるまで櫻。終わっても櫻。
成長するにつれ覚えたのは言語化。
子供の頃からそうだった。萎れた花も枯れた花も好きだった。
家に呼ぶような知人は此処におらず、指摘されることもない。花びらが残らず落ちるまで飾っておける。
あたしがすることを不満がらなかった彼。
櫻・・・、と声を掛けても気にする様子もないので、水を替え花瓶を戻した。