竹籠
2025, Nov 09
どれくらい前のものなのか。傷んだ竹籠。汚れも酷い。けれど軽く、持ち手が付いていて大きさもあり重宝しそうだと想った。
中にはたいしたものが入ってなく取り出し籠を洗う。乾かして欅色の水性ニスを塗り、縁を陸箇所麻紐でゆわくと、台所に置いてもおかしくない籠になった。
ひとつづつ直していく。少しづつ整っていく。
終わりの見えない作業。春から壱日も欠かさず、ひとりでこんなことをしている。
此れが自分の日々だと実感する日が来るのだろうか。いつか此の事が自分を形作ったりするだろうか。これまでがそうだからと言い、これからもそうなるとは限らない。
絶えず自分と相手(自身や静物、夫)と会話する。
電気釜や電気ポット、食料品を入れた籠の隣に竹籠を置くと居心地が悪くないと云うような顔をしているので、其処にいてもらうことにした。