秋雨
2024, Oct 10
昨日から雨が降り続いている。今日衣類カバーを取ったばかりの秋冬用のシャツを気にしながら、朝より降りが弱まった雨に少し濡れてみようかとつぶやく。
駅前の公園の曼殊沙華は淋しくなったろう。気に掛けつつ瞼の裏に浮かぶのは、あぜ道に壱列にきれいに並んで咲いていた曼殊沙華だった。
友人たちと遊んだことは思い出そうとしないと思い出せないのに、彼とふたり自転車道を走り、森や湖、田んぼの拡がる場所に出掛けたことが、絶えず傍らにあり驚く。
あたしたちは秋にどんなものを見ただろう。周り道ばかり選ぶ人だった。初めて見る景色はどの景色も愉しかった。其れは贅沢な時間。
雨が止みせいたかあわだち草が咲いたなら、あたしはまたちょっと泣くのかもしれない。