発光
2024, Nov 04
弐台の軽トラックがやってきたかと想うと、上下に分解すればいいだけなのに外れずに困っていたリクライニングチェアも、分解するのに工具の選び方さえわからずにいた自転車弐台も、例え分解できても長さが規定を超えてしまい塵に出せないスチール棚参点も、夫の手作りの巨大スピーカーも快く運び出してくれた。
以前使用していたプリンターだの機器数点は自分で塵に出せるけれど、左腕の調子が悪く一緒に持って行ってもらった。
数点のみ家具を残し、部屋は閑散としたものになった。冷ややかな感じはしない。其処に何度でも新たに始めようとする彼をみつけ、熱にふれたような気がした。
熱は冷ややかでいて同時に熱い。色があるなら赤でなく、きっと白。
新雪の上を一歩一歩歩いていくような生き方を、とテープに残していた若き日の彼の声を思い出す。瞬間耳に鳴ったROSSOの歌。「散らばる光たちは生きていると思う」「どこかに強い意志を持っている発光」
散らばる光たちは生き続けていると想う。そうつぶやけば、胸の内に狂おしいほどの発光があった。