季節
2026, Jul 17
ペットボトルから泡が噴き出す。リュックサックはびしょ濡れ。病院の床もちょっと濡らしてしまった。冷たくもなく、すぐに乾いてしまう季節。持っていった水だけでは足りない蒸した日。
伍拾分待ったうえバス停から廿伍分歩く帰り道、空が黒い。雷雨に怯えるあたしをなぐさめるかのよう、田んぼから吹いてくる風は稲の緑の匂い。
雷雨に遭ったらきっと泣くけれど、きっと躯じゅう季節の匂いになったと弾みもすると想う。橋の真ん中で立ち止まり残っていた炭酸水を飲み干すと、夏に手が届きそうになった。