生命
2026, May 09
花びらの色を残し乾燥花になる花、花びらの色が抜け茶に変色するが形が美しく乾燥花になる花、やはり花びらは変色するが匂いを残し乾燥花になる花、と乾燥花にしてもいろいろあるのだなと想う。
リラは花びらの色は抜けてしまったが、樹木に繋がっていた頃を思い出したかのように匂いを取り戻していた。他の花と一緒にし小瓶に詰めればいいのだろうが、まだ長い枝についたままにしてある。
手に負えないものは無くなっていくが、そうでないものは増えていく。
いつか同じように自身を亡くすのかもしれない。其の直前まで彼を想っているのかもしれない。
初めて見る茎の先に小花がまとまった紫の大きな花を試しに弐本吊るしてみたが、果たして此れは乾燥花になるだろうか。
生物学的には生命は無いものとなってしまうのだろうが、そうは想えず花の傍で耳を清ます。わかっていることが全てではないでしょう、と相変わらずとも云えることを放っては、成熟する前に朽ちるだろう自分に笑う。
それほど関わることなかった花のひとつにも与えてもらっているのに、あたしはこのまま誰にも何も残さずいくだろう。ならばせめてすっぱりとと願っている。