洗濯籠
2025, Sep 01
いっとう初めに購入した籠だったと記憶している。ウォーターヒヤシンスで編まれた籠は使ううちに傷み、最後は洗濯物入れになった。ほつれた部分は麻紐で直したが、充分でない部分がある。
幾つか籠を足そうと考えていて洗濯物入れも新しくしようと想ったが、今では籠も気軽に購入できない値になっていた。
傷んだ籠から麻紐をほどき麻紐を結び直す。以前よりきれいに結べるようになっている。まだ暫く使えそうだ。
場所と大きさと合うものを探すのはなかなか難しい。此の籠が合うとわかったときは嬉しかった。湿った衣類も洗ってから干すまでの間入れておくくらいであれば問題ない。
縁側に立ち屋根の裏を眺め、或の太くしっかりした樹と樹に木材を打ち付け下に棒を通す金具を取り付けたら洗濯物や布団を干せるようになるだろうか、と想った。
案はいろいろ想いつく。此の先実際できるようになることは幾つあるだろう。
欠けた爪。あちこちにできた擦り傷切り傷、痣。不器用な自分さえもいとおしい日々。