他愛ない夢
2026, Jul 03
背に彼の感触を覚える。起きる時間だと想い布団から出るが、眼が開かない。○○ちゃん眠い眠い、と子供をあやすような彼の声が耳に届く。
なんとか眼を開き隣りの部屋に行き、散らかった部屋を片付ける。一緒になり片付けていた彼が何を想ったのか押し入れから敷き布団を出し拡げるので、何してるの?と訊くと、間違えたと云う顔をしたのでくすくす笑う。それでやっとちゃんと眼が開いた。
其処は壱番長く住んだ部屋だった。(の割には愛着がない。)
台所に行きお湯を沸かしパンを焼こうとすると、〇〇ちゃんごめんね、と隣りの部屋から声がする。覗きに行くと、彼はクローゼットの前に座っていた。昨晩飲んでスーツを汚してきたようだった。
外は雨。今日彼には出掛ける予定がある。クリーニングはあたしが出しにいかなければいけない。大丈夫、と言いながら夢から覚めた。
部屋の中は仄暗かった。時計の針が見えない。たぶん肆時くらいになっているだろう。
他愛ない夢。そう云うのがいいと素敵だと想い、また眠ってしまう。