表象
2024, Aug 29
昨日直しを残した長袖のシャツは、細かいチェック模様のシャツだけ襟と袖口を残すことにし、麻のシャツは襟を残し伍分袖に、綿のシャツ弐枚は襟を取り袖口にゴムを通すことにした。
表象がしっかりすると迷うことなく作業を始められる。何遍手にしても針と絲を使うのは苦手でガタガタの縫い目になってしまうけれど、できあがれば嬉しくなる。
あたしが着るなんて想ってなかったでしょう?、とにこにこして彼に問う。へぇーとだけ言う彼の声が聞こえる。黙ってあたしを見ている彼の眼を感じる。
今日は綿のシャツ弐枚で終わりにしておく。
最後に想い描くのはいつも同じ。或の病室の或の静かな時間。倖せは止どまることを知らず、流れ続けている。