例えば秘密のノートに記すように。

cancion-de-la-abeja(みつばちのささやき)          

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荒野


 風が強くなった。黒の綿のシャツの上にオバーオールを着て散歩に出たが、上着も持ってきた方がよかったかもしれない。土手に向かうのは止して町中を歩こうかと想ったけれど、山並みも川の水も青くこんな日に土手を歩かないで何時歩けばいいのだろう。
 せいたかあわだち草の群生に隠れ気付かなかった。赤まんまが咲いている。それにきんぽうげの仲間。きんぽうげの仲間はどれもよく似ていて区別がつかない。
 見渡せば野、野、野、・・・。其処にぽつりぽつりと緑を抱いた樹木。顔を表した芒。荒野を見ていると落ち着く。其処に感じるのは、人間であるとか、飛べないだとか、の自身の悲しみ。街の雑踏に感じるような不快さがない。
 風が持って行ってくれたならいいのに・・・。後ろ向きで歩いていたら牛の糞を踏みそうになってしまった。

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